瀬田のひとりごと

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年に2回聖地巡礼をするおたく / 園芸初心者 Instagram → seda_seta

赤岩渡船に乗ってきた話

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年9月16日(土曜日)

 

 

 

 

9:50 熊谷駅

 

今日は埼玉県と群馬県を分断する利根川に、道路扱いの無料の渡し船があると聞いて、埼玉県北の玄関口熊谷にやってきた。

しかし今日も暑い。溶けそうだ。

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ちなみに、赤岩渡船については解説記事がたくさんあるのでそちらを参照されたい。

とりあえず念願の利根川新橋開通が決定され、赤岩渡船は廃止される予定のようである。

 

 

熊谷駅から北口ロータリーに出ると、3番バス乗り場には長蛇の列があった。熊谷ラグビー場で何かイベントでもあるのだろうか。勘弁してくれ。

これは和田行に乗れないんじゃないかとプチ絶望する。

しかし、発車3分前に滑り込んできた和田行バスに乗り込む人は少なく、思いのほか空いている。

和田行熊谷スポーツ文化公園(以下、ラグビー場)を経由しない案内があったためだ。助かった。

ラグビー場行き和田行が同じ乗り場なので一瞬困惑するが、とりあえず列には並ばず目の前のLAWSONで涼みながら待ち、3分前ぐらいにバス乗り場前で待つと良い。

発車3分前にならないとバスは待機場から出発しないためだ。クソ暑い(寒い)ところで待つのは得策ではない。どうせガラガラなので座れないことは無いだろう(朝夕の通勤通学時間帯は除く)。


バスは熊谷駅を定時で発車し、車でごった返す駅前をするりと抜けていく。

なお、和田行のバスはラグビー場を経由しないだけで、ラグビー場のそばは通る。というか、ラグビー場手前の肥塚団地停留所までは同じルートである。

バス停留所から少し歩くことにはなるが、熊谷駅でいつ乗れるか分からない臨時ラグビー場行きバスを待つよりかは、和田行に乗ってそばまで行った方が早いし幾分か楽だと私は考える。

ちなみに降りるバス停留所赤城神社停留所である。

私が乗ったバスでも赤城神社停留所で降りた人が多数。恐らくジモティーか詳しい人だろう。ぜひバスを使いこなして欲しい。そして、熊谷ラグビー場に来る際には是非利用されたい。

 


なんやかんや、ほとんどそこで人が降りてしまい、バスには自分含めて5人。

やはり通勤通学時間帯以外はガラガラである。

今後のバスの在り方等を無駄に考えていると、徐々に利根川に近づいてきた。車窓にはやはり田畑が増えてくる。実にのどかだ。

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信号も車も少ない市道を、国際十王バスは軽快に走っていく。

途中の北河原停留所でまた1人降りた。ジモティーだろう。

残すは若い男子3人組と自分だけ。これは赤岩渡船に乗るなと推測。

そしてまさかの男子3人組は手前の土手上停留所で下車。サッカー場利用者だったようだ。

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無事に、終点葛和田には自分一人。f:id:setagoto:20230928124850j:image

 

 

 

10:30 葛和田


熊谷駅から30分ほど、葛和田に到着。

バス停から降りて左を見ればサッカー場、右を見ればグライダーがある。

バス停のすぐ近くに小屋があり、これが赤岩渡船の待合室となっている。バス停の脇に旗があり、これを掲げて船を呼ぶ。

バスが到着する少し前に、輪行の方が先に上げていたようだ。とりあえず自分も記念に再度あげておく。

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小屋の中には色々と張り紙がある。


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旗揚げ場から乗り場が少し離れているため、のんびり歩いていると船を待たせてしまうことになる。そして思いのほか船が来るのは早い。焦る。f:id:setagoto:20230928124910j:image
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船がスムーズに船着き場に接岸すると、すぐに乗り込むよう指示される。

追加注文でライフジャケットを着てくれとのこと。いかんせん無料なので逆らえない。

いかにもごみ捨て用の箱だろうと思われるモノの蓋を開けると、そこにはライフジャケットが10着ほど。適当なやつを取る。

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ちょっと臭う(ごめんなさい)ライフジャケットを着ている合間に、利根川の生ぬるい風を浴びながら埼玉県から群馬県側へと渡航する。

パスポートの期限は切れているので不法入県、ドキドキだ。

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10:35 赤岩

 


ドキドキもつかの間、すんなり群馬県側に入ってしまった。もちろんお金は取られない。群馬県群馬県民のために無料で運行してくれている。くれぐれも埼玉県民感を出してはならない。少し群馬訛りを入れてお願いします〜とだけ言って乗り込めば良い。そして、ありがとうございました〜と降りればイケそうだ。

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船着き場から降りて階段をのぼり、土手を見渡すがバスの姿がない。とりあえず土手上にあるトイレに行く。ふぅ。赤岩渡船の船頭さん達は小屋へと戻って行った。埼玉県側の旗を注視しながら、のんびりしているのだろう。ちなみに、群馬県側から乗る場合には、小屋に行ってひと声かければ良いらしい。

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暇なのでぶらついていると、遠くから爆走してくるショッキングピンクのバス。

空にはグライダー。なんとも忙しない。

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群馬県千代田町が運行する、ショッキングピンクコミュニティバスが来た。これは館林・千代田線。もちろん乗るのは自分一人。

現ナマ200円を乗車時に請求された。先払いのようである。

小さい車内で背中を丸くして発車を待つ。

 

 

 

10:50 赤岩渡船停留所

 

 

館林駅西口行きのコミュニティバスは定時で発車。土手を超え、千代田町内を爆走していく。

途中の停留所もいくつかとまり、少しずつ旅客を拾っていく。

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途中道を外れてジョイフル本田千代田店へと寄ってくれる。ありがたい。降りない訳にはいかない。

ジョイフル本田千代田店では、花の球根やら酒やらを買って飯を食う。写真を忘れたがバーガーキングを食べた。埼玉には少ないからね。


次のバスは13:58。まだまだかかりそうなので色々見て回る。園芸コーナーは特に飽きない。

 

 

 

 

 

14:35 館林駅

 

 

ショッキングピンクバス館林駅西口へ。ここからは電車移動である。

なぜ帰りに赤岩渡船を使わなかったかと言うと、接続が異常なまでに悪かったからである。

赤岩停留所に着いて、渡船に乗って、葛和田停留所でバス40分待ち。この炎天下ではさすがに勘弁して欲しい。

熊谷市コミュニティバス、グライダー号もあるが、葛和田までは来てくれないので、少し歩く必要がある。しかも本数を見てオドロキ。

とにもかくにもそんな感じなので、帰りは東武鉄道経由で。鉄道は偉大なり。

クーラーの効いた6両編成の久喜行きに乗って、埼玉帰還を目指す。

車掌によるパスポート提示要求もなく、川俣羽生間の利根川をすんなり渡り、無事に埼玉県に戻ってくることが出来た。命懸けである。

しかし羽生駅の改札では、しっかり209円取られる。9円まけてよ。

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15:00 羽生駅

 

 

無事に羽生に到着。ここで所用を済ませ、帰路に着いた。f:id:setagoto:20230928124827j:image

 

 

 

 

 

これにて赤岩渡船に乗った話は終了。

乗ってみると案外そっけないもので、ごくごく普通の船と言う感じだった。

 

地元住民25年越しの悲願である利根川新橋が実現した場合、赤岩渡船は廃止が決まっているそう。早めに利用することが出来て良い経験になったと思う。

ぜひ記事を読んだあなたにも、「船で渡る県道」を体験してほしい。