お久しぶりです。瀬田です。
大学を無事に卒業し、晴れて社会人となったのですが、とにかく研修、研修、研修…。なかなかブログを開く暇すらありませんでした。
…言い訳も程々にして本題へ。
少しばかり仕事にも慣れ、落ち着いてきたので三連休を大いに活用すべく石川県は能登半島、七尾市にある和倉温泉へと行ってまいりました。昨年の春頃に花咲くいろはの聖地巡礼で訪れていましたが、せいぜいバスで輪島に行った程度、全く能登半島を観光していませんでした。ということで、今回は聖地巡礼要素はなく、ただただ台風15号が迫る中で能登へ行った話をつらつらと書き記します。許さねぇからな、台風。
一日目(高崎〜金沢〜和倉温泉)
旅の出発地は高崎。群馬県の玄関口です。ちなみに皆さんご存知群馬県庁は前橋市にあります。お忘れのないよう。
高崎から乗るのは、我らの味方である自由席を有するはくたか号。ほどよく汚れたE7系新幹線が甲高いブレーキ音を響かせながらホームに滑り込み、ホーム上にいる旅客を吸い込んでいきます。
車内は混雑。さすが三連休です。こんなに天気が悪いのにも関わらず旅行に行く人なんて、自分みたいな物好きだけだと思ってました。
もちろん座席には座れず、列車は県境を越えて長野県へ。運良く軽井沢で近くの旅客が大量下車して座席を確保できました。あとはのんびり金沢へ。
金沢で乗り換えたのは、特急能登かがり火号。金沢〜和倉温泉を往復する3両編成の短編成特急で、自由席は1号車のみとなっていました。
線形の悪い七尾線に揺られること約1時間、終点の和倉温泉に到着。運良く雨は降っておらず、クソ重い折りたたみ傘を展開する手間が省けました。
ここからは予約していた旅館の送迎バスに乗車。和倉温泉街は駅から1.7kmほど離れているので、送迎バスは大変ありがたい存在です。
今回宿泊した宿は、美湾荘さん。ほとんどの客室から七尾湾が一望でき、しかしながらリーズナブルであるという大変人気の宿です。
1泊目はどんより。ですが雨が降ってないだけマシです。
そういえば、こういう窓際に机と椅子がある広縁は久しぶりに見ました。ここから朝陽を観るのが夢だったので、是非とも晴れて欲しいところです。
夜飯に来たのは、お好み焼きの「樂」。安めの居酒屋で、鉄板で肉や粉物を焼きながら楽しく飲む事が可能です。もちろんお酒も種類豊富です。(ババァの梅酒?みたいなお酒もありましたので、気になる方は是非)
店内はレトロ感溢れるポスター等が多く貼られ、店内BGMは私が産まれる前の有名な曲が流れています。
和倉の街並み。写真撮るの下手くそすぎて地面陥没したみたいになってます。
実際は綺麗な街並みです。ご了承ください。
和倉、いいとこ。
二日目に続きます。
二日目(能登半島ドライブ)
朝、窓の外を見ると雲の割れ目が。
ギリギリ晴れ。
予め買ってあった朝飯を広縁で優雅に食べ、旅館のご好意に甘えて駅まで送っていただきました。
今回は和倉温泉駅前にある日産レンタカーを利用しました。
能登半島の道路は思っていたより広く、車も少ないので非常に走りやすいです。ドライブデートには最適。
まず来たのは恋路海岸。海です。
好きな女が自分の兄弟に惚れてて嫉妬して、やってしまって女に言い寄って断られて僧になって人を救った伝説
みたいな謎ストーリーがあるらしいです。
とりあえず同行者と鐘を鳴らしておきます。
次に来たのは見附島。軍艦島とも呼ばれているそうです。全国にどれだけあるんだ軍艦島。
ここら一帯は海岸が多くあり、非常に景色がいいです。
お次に訪れたのは旧珠洲駅。昔の国鉄能登線、のと鉄道能登線?の駅です。今もホームが道の駅構内に残っており、誰でも自由に入れます。
停止目標と下り方出発信号機。
その旧珠洲駅から2駅先にある蛸島駅。旧国鉄能登線の終点でした。今も尚駅舎が残っており、建物に入ることは出来ないものの、外からでも当時の面影を充分に残しています。
蛸島駅より正院(珠洲)方面へ5分ほど歩くと、のと鉄道の旧車(廃車)が放置されています。ここは新蛸島駅と言ってこの車両を買い取った?人が仮設足場を設置したそうです。少し前に地元の高校生がイベントでカフェを開いたとか(?)
近くで一眼レフにて撮影。
思ったよりも腐食が激しく、復活は望めなさそうです。
蛸島駅を後にし、次に向かったのは狼煙。ちょうど能登半島の先端部分になります。
国鉄能登線開通当初は、先程の蛸島からここ狼煙を抜けて輪島へ至る能登半島一周路線を敷くつもりだったようです。無茶だなぁ、国鉄。
ここら辺から天気も良くなり、オーシャンビューもより綺麗に。
お昼時なので、ドライブイン狼煙で腹ごしらえ。
一番スタミナがありそうだった肉そばを食しました。
道の駅に車を停めたまま、徒歩で向かったのは禄剛埼灯台(ろっこうさき)。能登半島の最端にある灯台で、白のボデーが青いおーしゃんに栄えます(映えます)。
波の音が心地いい場所でした。
一眼レフクオリティ…!
ちなみに禄剛埼灯台への道のりはこんな感じ。行きの登り坂で体力を奪われ、帰りの下り坂で膝の何かをすり減らします。脚が悪い人は気をつけましょう。
道の駅で置き土産(しっかり水に流しました)をしたらさっさと輪島へ向けて移動していきます。
途中で景色が素晴らしい休憩所を見つけたので、車を停めて暫し休憩。
一眼レフの方が綺麗に見えるでしょ?見えない?そうですか…
そんなこんなで千枚田。能登半島に来た観光客がこぞってくる観光名所です。残念ながら稲はほぼ刈り終わり。下の方でまだ若干ながら稲を刈っている最中程度でした。
ちなみに駐車場は満車、国道まで待機列が出来るほどでした。とっとと撤退だ撤退。
みんな大好き朝市の輪島。我々は朝市を犠牲にして能登半島を逆回りしてきました。対向車線の車の多さからも正しい判断だったと思っています。多分。きっと。Maybe…。
輪島駅と言っても、のと鉄道は20年ほど前に手放しており、今はバスターミナル&道の駅化しています。
ホームも若干残っています。
輪島駅より海岸へ向けて、車を少しだけ走らせて鴨ヶ浦へ。
少し道が入り組んでて分かりづらいので、航空写真等を活用すると行きやすいでしょう。
波がざっぱーんってして面白いです(小並感)
ざ っ ぱ ー ん
日の入りが近付いていたため、能登半島の西側へ。
多くのドラマ撮影地となったヤセの断崖は外せません。と言っても2007年3月に発生した能登半島地震によって大部分が崩落し、なんとも残念な姿になってしまっています。
欠けてしまった崖。
本来は写真いっぱいまで鼻が伸びていましたが、全て地震で落ちてしまいました。
それでも美しい景色は変わらず、風光明媚な場所であることに変わりはありません。
ヤセの断崖から少し歩くと、義経の舟かくしと呼ばれる崖と崖の隙間を見られます。同行者と「ここに何十雙も舟入れたら波で全部壊れるよねー」って言うほど波がたっていました。ここに舟入れるのは無理やろ。
日の入りまで少しだけ時間が余ったので、ラッピング車を撮影しに一旦能登中島へ。
笠師保〜能登半島の有名撮影地で花咲くいろはラッピング車を撮影。
有名撮影地にも関わらず草刈りがされていなかったため残念な出来栄えに。やはり春に来るのが正解なようで。
撮影後は再度海側へ。機具岩(はたごいわ)にて日の入りまで耐久しました。
夕陽撮影の有名スポットのようです。
思ったより近く、広角レンズでないと撮影出来ません。aps-cなら12mmぐらいはないと厳しいかも…。
一眼レフを使う人はちゅーい。
水平線上は雲が多く、結局太陽が見えていたのはこの角度まででした。水平線に沈む太陽、見たかったなぁ…。
レンタカーの返却時刻が迫っていたので、早々に和倉へと舞い戻りました。和倉温泉駅に着く頃には真っ暗。疲れました。
夜はスーパーで買った刺身と酒。最高です。
寝付きもバツグン!
三日目(能登島・金沢〜高崎)
日の出前に起床するはずだったのに起きたのは日の出15分後。やっちゃいました。
とりあえず写真だけ撮って広縁でボーっとしました。
朝陽というより夕陽…
目の前は海〜。清々しい朝です。
カウヒーという聞き馴染みのないコーヒー牛乳を飲みつつ優雅な朝食をキメちゃいます。旅館はチェックアウトまで満喫してやるのが私の流儀。
少しだけ時間が余ったので、湯っ足りパーク 足湯 妻恋舟の湯へ。無料で七尾湾を見ながら足湯を利用できます。営業時間が決まっており、2022年10月現在は7時〜19時です。
足湯の近くに「和倉インフォメーション」バス停があるのでそこから能登島交通曲線に乗車し、のとじま水族館へ。
のとじま水族館はそこそこ広く、3時間程度は楽しめます。イベントはコロナ禍なので少なめですが、平日に訪れると多く見られるようです。
土日祝で見られるのはペンギンのお散歩とイルカショーだけなので、大変混みます。朝一のショーをオススメします。
トンネル。
天ぷらが泳いでいます
ペンギン。臭いですけどかわいいです。
もしかしたら彼らは逆に人間が臭いと思っているかもしれません。
人懐っこいペンギンも。指でちょいちょいやると付いてきます。
臭いペンギンを見たあとは、ディッピンドッツとやらを食いました。同行者が好きなもよう。久しぶりに食べましたが美味しかったです。スーパーとかで売ればいいのに。
ディッピンドッツうまうましたあとはバスで和倉温泉駅へと舞い戻り、特急能登かがり火号で金沢へ向かいます。今回も自由席。せめて土休日は6両で運転しませんか。
金沢では少し時間があったので、兼六園のそばにある蓬莱堂2F 櫻パーラーへ。
おしゃんなカフェで上級国民になりきります。
1Fのお店を通り抜けて階段より2Fへ。
少し分かりづらいので注意しましょう。
頼んだのは蓬莱モナカアイスとカフェラテ。金沢城を眺めながら、のんびり旅を締めくくれました。最高すぎる。
最後に鼓門を見て旅終了。
どちゃクソに混んでいるお土産処で買い物をし、新幹線ホームへ。帰りもはくたか号自由席。三連休の最終日ともあって金沢でほぼほぼ座席は埋まってしまっていました。
高崎到着。これにて楽しい旅行は終了です。翌日朝から仕事だと思った瞬間に現実に引き戻されて絶望しかけたのはまた別のお話。
今回は神社でも聖地巡礼でもない純粋な旅行として石川県は能登和倉に行ってまいりました。有名な観光地ながらも道はしっかり整備されており走りやすく、なによりオーシャンビューが美しいのでドライブには最適だと思います。和倉温泉も多くの旅館があり、身の丈にあったプランを組むことが出来ます。あなたもぜひ、能登半島・和倉温泉へ。