GWも終わりに近づいていた5月7日、非常に軽い気持ちで長野へ行ってきました。
もともと、学生最後の春休みから「久しぶりにリゾートビューふるさとに乗りたいなぁ…」という気持ちはありました。しかしながら、さすがは多趣味のオタク大学生。バイトや園芸、お出掛けやオタク(^q^)と言った人生を豊かにする活動によって、貴重な春休みは初夏の台風の如く南東のはるかへ飛んで行ったようです。そんなこんなで、激混みGWの真っ只中に行くことになってしまいました。カムバック、春休み。
さて、久しぶりの長野旅行ということですが、今回は日帰り旅行としました。本来であれば、信濃大町や白馬にでも一泊して北信濃を満喫したかったのですが、宿代がバカ高くて断念した次第です。初任給が雀の涙以下で軽く絶望した私には、オフシーズンに泊まる以外の選択肢は無いようです…
無駄話はこれぐらいにして、本題へと移ろうと思います。
新幹線で長野へ
旅のスタートは大宮駅から。
この日の埼玉県は生憎の雨で、早朝もあって人は疎らでした。しかしながらコロナ関連の外出制限もなく、合宿生や観光客の姿も見られました。
人の少ない大宮駅
わざわざ埼玉県の北部から鈍行に乗って長野とは逆方向の大宮に来たのには訳があります。それはかがやきに乗るためです。この爆速新幹線、何が迷惑かと言うと、東京上野大宮とタラタラ走った後、長野まで無停車という点です。埼玉県北の玄関口である熊谷はともかくとして、県庁所在地に間違われる高崎や関東民がなにかと避暑で訪れる軽井沢等を全部ぶっ飛ばして信濃國まで行くというのですから中々の強気な列車です。せめて高崎ぐらいはとめても…いいんじゃない…?
そんな不満を募らせつつ、大宮から北陸新幹線の始発、かがやき501号に乗車して長野へと向かいます。
全車指定席の爆速新幹線
冷たい
朝飯を貪り食い、酪農カフェオレをガバ飲みしているうちに、1時間も経たずして長野に着いてしまいました。
もちろんそんなことは旅行を計画してる時から知ってはいましたが、碓氷峠を特急・急行がせっせと往来していた時代を置いてけぼりにしそうなスピードで長野に着いてしまった事に若干の驚きを隠せません。ま、私は碓氷峠の時代を知らないのですが。
バリ晴れの長野
長野で一旦改札を出て、とある有名な寺へと向かいます。牛にひかれて行く寺です。
お土産屋やMIDORIには目もくれずロータリーへと降り立ち、何となく目的地へ向かいそうなバスに乗ります。
さすがに長野観光は4~5回目ともあって乗り間違えをすることも無く無事に目的地に着きました。朝だけあって道も空いており、指定席券を買って良かったと心から思えました。新幹線eチケット、ありがとう。
ばす
善光寺参り
北陸新幹線とかいう速すぎる牛にひかれて善光寺参りです。GWは連日、早朝から晩まで混雑し、回向柱(えこうばしら)に90分、お戒壇めぐりに60分、御朱印90分とか書かれていたので、相当混んだらしいです。旅行当日も土曜日であり、一部の方々は10連休にしたのでしょうから、それはもう大混雑すると思い込んでいました。しかしながら、いざ山門をくぐってみたら回向柱に並ぶ人間は数十人程度、お戒壇めぐりも人姿は疎らでチケット売り場が若干混んでいた程度でした。結局、回向柱は5分かからず触ることができて無事に仏様とコネクト、お戒壇めぐりもチケット売り場で5分程度待っただけで阿弥陀如来像の一部と物理的接触ができました。これで阿弥陀様とズッ友です。
想像を遥かに超える空きっぷりに、ありがたいのですがなんとも拍子抜けです。
そびえ立つ回向柱
御朱印は若干並んでいたのですが、善光寺の仲見世通りの裏側にある釈迦堂世尊院であれば同じものが並ばずに頂けるとの事前情報を入手していたため、とりあえず行ってみることにしました。
釈迦堂世尊院
ここにも回向柱が。どうやら善光寺の前にある回向柱とほとんど同じ効果があるとかないとか(よく分からなかった)。とりあえず触っておき、しっかりお参りし、社務所で御朱印を頂きました。本当に並ばずして善光寺の御朱印が頂けた上に、日陰の待合スペースがあるのだから至れり尽くせりです。善光寺の御朱印所よりこっちの方が断然いい。これはオススメしておきます。
ちなみに混雑しない平日は釈迦堂世尊院で善光寺の御朱印を頂けない恐れがありますので、しっかり確認してから参拝してください。
釈迦堂世尊院
リゾートビューふるさと
長野駅へと舞い戻り、長野の旅再開です。
長野からは今回の旅行のメインであるリゾートビューふるさとに乗って南小谷を目指します。車両はハイブリッド車両のHB-E300系。発車加速時は電気モーター、高速運転時は内燃機関によって走行するようです。松本寄り1号車の下にエンジンが付いているようで、若干乗り心地が劣ります。
長野駅に入線するリゾートビューふるさと
側面
車内
篠ノ井
対向から来る遅延特急しなのを待ち合わせた影響で、3分遅れで篠ノ井を発車。ここからは単線となる篠ノ井線を進んでいきます。
篠ノ井と言えば、小さい頃に「しのいい」と間違えて読んでいたことをよく思い出します。非常におバカです。ちゃんと漢字通り読めば読めるのに…
姨捨
姨捨でも対向から来る、遅延特急しなのを待ち合わせて5分延発。単線は遅れが波及しやすく、なかなか回復しにくいのがネックです。
この駅は難読駅名であり、日本三大車窓のひとつであり、全国でも珍しいスイッチバックの駅であるというなんとも欲張りな駅。篠ノ井線だけでなく松代や戸倉方面からのバスもあるため意外とアクセスはそれほど悪くは無いと思います。ただ駅周辺には何も無いのが玉に瑕。
姨捨駅からの絶景 この日は天気にも恵まれた
姨捨駅停車中のリゾートビューふるさと
姨捨駅
姨捨で30分ほど停車するので、駅から徒歩5分もかからない姨捨公園へ行ってきました。お天気も良くちょうどサツキが見頃で素晴らしい景色でした。蜂がめがっさ飛び交ってて命の危機を感じること以外は文句無しの場所です。
サツキと千曲市
姨捨公園だけでは時間が余ったので、棚田も見てきました。ここは駅から徒歩で5分程度かかりますが、踏切にさえ引っ掛からなければ余裕で行けます。
姨捨の棚田
田沢(運転停車)
普通列車と待ち合わせの為に運転停車(扉を開けない停車)をします。
ここで遅延回復しましたが、もしかしなくても遅延回復目的で長めの停車時間を取っているのでしょう。
ここら辺で私のお腹に異変が。お腹を冷やしてしまったようで、苦痛の時間が始まります。
松本
まつもと〜まつもと〜、個人的にこの放送は結構好きです。言い方が面白い。この松本から大糸線に入線するため、進行方向が逆になります。座席を急いで転換して座席を移動しました。正直腹痛でめちゃんこキツかったです…
松本は何回か来た記憶があります。確か松本城と四柱神社で1回、高山旅行の後に1回、中央西線からの乗り換え…は塩尻か。意外と来ていなかったようです。今回は改札から出る余裕がなかったためノーカンとしました。改めてまた訪れようと思います。
豊科(運転停車)
ここら辺で腹痛がピークに。つらすぎてあまり景色とかも覚えていません。写真ももちろんなし。
穂高
穂高神社参拝のために30分ほど停車します。この停車時間で胃腸薬を買いに走って、その後に穂高神社へ参拝しました。いかんせん時間が無く、腹も激痛であったために一枚も写真を撮れていないのがもっとも5流ブロガーらしいです。折角なので御朱印だけ添付しておくことにします。
ちなみに胃痛は白馬辺りまで引っ張りました。朝の酪農カフェオレで冷やしたに違いない。
穂高駅
穂高駅停車中のリゾートビューふるさと
信濃松川
一昔前は停車していなかった気がするのですが、何故か停車駅になっています。
どっかのなんかの人が車内イベントとして安曇野地域の泉小太郎の語りをやっていました。松本〜南小谷までの全域が湖だったら琵琶湖より大きいのではないでしょうか。
腹痛ながらもここら辺でお昼に。善光寺仲見世通りのあづみ堂で買ったおやきを食らいました。とても美味しかったです。
美しい大糸線の車窓
信濃大町
ここで少しだけ旅客が降りました。ダムでも見に行くのでしょうか。
信濃大町はいつか観光で来たいと思っています。思っているだけでなかなか行動に移せてはいないのはここだけの話ですが。冬がいいのだろうか夏がいいのだろうか、なにか判断材料が欲しいところです。
SHINANO・OMACHI
稲尾(運転停車)
木崎湖が良く見える駅であるためサービスで1分ほど運転停車。景色が非常に綺麗な駅です。
稲尾駅からの車窓
海ノ口(運転停車)
この駅も木崎湖が一望できるため1分ほど運転停車します。去年までは停車駅でホームにも降りられた気がします。乗降が無さすぎて停車駅から外されたのでしょうか。少しばかり残念です。
木崎湖、実は今回が初めてではありません。数年前にもこのリゾートビューふるさとに乗って、海ノ口で降りたことがあります。言わずもがな、聖地巡礼のため。作品名は「おねがい☆ティーチャー」「おねがい☆ツインズ」。今ではあまり見られないパンチの効いた作品です。最優先事項ではありませんが是非見ていただきたいところです。
海ノ口駅からの車窓
白馬
有名な観光地です。陰キャオタクには縁の遠そうな場所だと思っています。
南小谷
リゾートビューふるさとの終点であり、JR東日本線の終端である南小谷に到着です。
駅の周りはのどかな雰囲気で、すぐ近くを姫川が流れている風光明媚な場所です。
南小谷駅前に架かる橋からの景色(一眼レフ)
ここでお昼を食べて折り返しのリゾートビューふるさとに乗ることも考えたのですが、JR西日本区間の大糸線の廃止が検討されたということで、あえて糸魚川へ抜けることにしました。
やってきたのはキハ120の2連。若干多く人がいたため2両編成はありがたいです。こいつに揺られて姫川沿いをタラタラ下っていきます。
どこの区間かは忘れましたが、とにかく姫川が綺麗で、酷いオタクの顔が真横に映り込むトンネル以外は常に車窓を眺めていられます。素晴らしい。
山と川
糸魚川
車窓を眺めながらウトウトしていたらあっという間に糸魚川に到着。これでリゾートビューふるさとと大糸線完乗です。
あとは北陸新幹線で帰るのみ…なのですが、まさかの1時間と30分待ち。
仕方が無いので日本海展望台に行ったり、糸魚川ジオステーション ジオパルに行ったり…意外と時間を潰すことが出来ました。
日本海展望台からの景色 海側
日本海展望台からの景色 山側
糸魚川ジオステーション ジオパル
帰宅。高いが快適。
はくたか号
今回は旅先で腹痛を起こすという、管理の甘さが露呈した旅行となってしまい、反省すると共に年を感じるきっかけになりました。当分冷たい飲み物をがぶ飲みするのはやめようと思います…。
また、久しぶりにリゾートビューふるさとに乗りましたが、車歴の年季を感じさせない走りでした。そして以前よりも姨捨の停車時間が増えたことや、南小谷の接続が良くなったので、より楽しむことが出来たと思います。
JRでは現状、乗って楽しい列車が続々と廃止されているので、早めに乗りたい列車には乗っておこうと思います。
あとは善光寺の御開帳はもう一回行きたいです。
次はどこに行こうかなー